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神風特攻隊4


絵は17才の大分県出身の伊東宣夫さんという特攻隊をモデルに描いたものです。

永末千里さんのサイトの中で、”戦場のメリークリスマスが後ろに流れる神風特攻隊の突撃瞬間の映像(下の動画)があり、そこからインスピレーションを得て描きました。

映像を見ていると、戦争は単なる人の命の奪い合いだけではない。これには人間の感情と、人ひとりひとりの人生が深く関わっていると感じました。
そこで、絵に家族を加えることを思い付きました架空人物です)。上にある機も実際に伊東さんの搭乗した機ではありませんが、これは永末さんのサイトによりますと、桜花を胴体下に抱いた一式陸攻といものらしいです。仲間同士名がこの機に乗り込み、操縦士以外の者がこの桜花に搭乗し、敵艦に体当たり攻撃を行のだそです。そしてその桜花の切り離しを行のが、操縦士の方だそです。

ーおかあさん、僕は立派に名誉ある死を遂げるよー 勝手かも知れませんが、そういう表情に見えてきます。伊東さんは学生時代は成績もよく、文才家で漢詩にも長けていて、いくつかの小説や詩も書き残していたそです。

夕日がそんな彼の栄光を称え、母が、兄弟が見守るなかでの最期を表現したいと思いました。
本人はどんな思いであったのか、実際のところは分かりません。
でも、伊東さんだけではなく、このような死を遂げた全ての特攻隊が死を目前にして思い描いたのは、家族であったに違いありません。


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