スキップしてメイン コンテンツに移動

The Twilight Samurai と Shogun Assassin

前回ラーメンガールの紹介をして、ここに来てから観た二本の日本映画をふと思いだしました。

1年ほど前、新聞のテレビ番組欄を見ていた義母が私に「Rumi、明日テレビの深夜放送で”トワイライト サムライ”っていう日本映画をやるわ」と言いました。
私は’トォワァイライト サァムライ〜???そんな映画聞いたこともない。西洋人が作ったそんな”いかさま”ムービー、夜中まで起きて観てられっか’とすぐさま思いました。
すると義母が私に「深夜だし、起きていられないでしょう。録画しておいてあげるわ。」と言いました。


翌日手渡されて、とりあえず暇だったし観てみることにしました。
なんと山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』のことだったのです。あ、なるほどね。確かにトワイライト=黄昏(たそがれ)でございますわ。しかし少なくとも”サムライ”部分はサムライ セイベエとでもしといてくれればいいのに。


いや〜、感動しました。とても日本情緒があり、人物の細やかな心理状態がうまく描写されているのです。ストーリー展開の遅い映画が好きではない私ですが、これはストーリーがスムーズに流れて行く中で、昔の日本人の何とも言えないもどかしさ、奥ゆかしさ、秘められたサムライの精神がうまく描写され、それがこの映画にずっしりとした重みを加えています。

宮沢りえは相変わらず、演技がものすごく上手いです。個人的には渡辺謙や真田広之よりも世界に通用する演技力を持っていると思っています。


もうひとつの映画は”将軍アサッシン”。アサッシンとは刺客のことなのですが、これは『子連れ狼』のことなんですよ。またすっかり日本名を変えちゃって。


これはあまりの残虐性に確か1983年に海外で放映禁止された映画なんです。勝新太郎が大五郎のお父さん役なんですよ。
主人の元同僚からDVDを借りて観ました。このDVDのカバーの絵からしてふざけてるこの映画。


笑えました。勝新太郎って味のある俳優ですね。とても演技が上手いです。もうバカらしいほどふざけた部分が最高でした。映画製作協力者の中に勝新太郎のお兄さんの名前も入っていました。
確かにチャンバラ場面では血がぴゅーっと顔に飛び散ったり、生首が吹っ飛んだりというシーンが観ていてえげつなかったんですけど、笑いが多くて真面目に作った映画とは思えませんでしたね。

日本では昔テレビでよく『子連れ狼』は観ましたが、このようなバージョンは観たことがなく、これは監督が西洋人なので、どうやら海外向けに作られたようですね。

コメント