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神風特攻隊6



白菊特攻隊の春木茂さん。
『白菊』とは飛行機の名称です。

*太平洋戦争末期、すでに大きな打撃を受け窮地に追い込まれた日本軍の決死の作戦として『神風特攻隊』の編成が行われることになりました。
一部の志願者のみが行うとされてきた“体当たり攻撃“を全保有機をもって行うとの指令が、作戦用に新たに編成された第十航空艦隊に、航空艦隊司令部より下されました。
その結果、偵察搭乗員の練習機として使用されていた『白菊』を改造し、特別攻撃作戦のための実用機としてこれを使用したのだそうです。
その白菊の操縦員であり、菊水第三白菊隊の指揮官をなさっていた愛知県出身19才の春木 茂さんは、昭和20年6月25日に出撃するも、機の油漏れのため引き返してきた際、隊長の「次の機会を待て、もう出なくてもよい!」との制止を振り切って、翌日単独で発進し沖縄周辺の敵艦船に体当たり攻撃を行いました。

永末千里さんのブログによりますと、春木さんは正義感に溢れ、責任感が強く、積極的。皆のまとめ役として活躍なさっただけに、存在感の強い方だったそうです。
それを裏付けるかのような鋭い眼差しと苦悩に満ちた瞳は、もはや私が思う19才の少年の面持ちではありませんでした。今まで描いた特攻隊の中でも、特に印象的な目元を持った春木さんは、私の心を掴んで離しませんでした。

子供が子供ではいられない時代。子が親より先立つ時代。 戦争がもたらした悲劇を感じずにはいられません。


*永末千里さんのブログ内の『16−5 大東亜戦争の呼称について』により、これからは太平洋戦争ではなく、大東亜戦争と呼びます。

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