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DISTRICT 9


今日はピーター ジャクソン製作、ニール ブロムカンプ監督、脚本のSF映画『DISTRICT 9』を観に行ってきました。すごく変わった映画でした、この映画。英語版オフィシャルサイト

ところで、ピーター ジャクソンといえば『ロード オブ ザ リング』や最新版『キング コング』の監督として有名ですが、今回は製作側にまわったようです。私はピーター ジャクソン監督の映画は、いつも期待を膨らませて観に行きます。なぜなら毎度この人の作る映画に出てくるキャラクターの心理描写はとても細やかで、独特な視点があり、常に映画界に新しい旋風を巻き起こすからです。私は、この人はスティーブン スピルバーグ監督と並んで、質の高いエンターテイメントを提供できる真のクリエイターであり、ディレクターだと思っています。二人とも意表をつくのが上手なので、そういったところがとても好きです。あと、撮影の仕方でも、動きのある部分で”わざと大げさ”にカメラをぶらすところが無いので、見やすいです。
とりあえず、今回も製作に関わっていたので、この作品をずっと心待ちにしていました。
ちなみに、ピーター ジャクソン監督はお隣の国ニュージーランド出身です。あれほどに大成功をおさめても、制作プロダクションは地元ウェリントンにあるそうです。住まいもずっとウェリントン。そんな素朴なところがまたいいわ〜〜。

さて、作品に対する感想は、浅く言えば、怖いような、気持ち悪いような感じで、スリルが絶えませんでした。だって、誰も見た事のない宇宙人とやらが『DISTRICT9』の中で見られるのですから、人それぞれが常に抱く宇宙人というものに対する『イメージ』や『好奇心』に、この映画は終始働き掛け、刺激する訳です。
なので、この映画が視覚的に私たちを引きつけるのはもちろんなのですが、深く感想を言えば、目に入ってくる奇妙な映像とは裏腹に、まるで今の世界情勢をそっくりそのまま反映したかのようなストーリーに私は完全にのめり込んでしまいました。
観れば分かりますが、これが描写しているものとは、ただ人と人の間で起こっているか、人とエイリアン(宇宙人)の間で起こっているかだけの違いなんですよね。

最後には、気持ちが悪いとかそんなことはどうでもよくなって、観終わったあと、私はすっと現実に戻り、今の世界情勢をまざまざと見せられたような思いを抱きました。。。
思い出せば思い出すほど考えさせられるといった感じの映画です。

刺激は強いのですが、それが耐えられそうな人にはおすすめの作品です!
いえ!本当はぜひ御覧いただきたい映画です。

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