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嵐が丘-Wuthering Heights-


久しぶりに胸がしめつけられるような映画を観ました。1939年の『嵐が丘』です。
現代映画にはない、登場人物の階級的な差別意識を描写しながら、そこに秘めた純粋な愛の形がなんとも美しい一作です。舞台となった北イングランドのダイナミックな自然さえ、白黒の中で強調されて清々しい。主役のローレンス オリヴィエが演じる貧しかった少年が、立派な紳士になって舞い戻る姿が見物です。
西洋では、誰もが学校の教科書で読んだことがある、エミリー ブロンテの小説がこのように映画化され、今なおテレビで放送されるなど人気を誇る名作だそうです。(ストーリーがロマンティックなため、特に女性に支持されているとか)ちなみに、相手女性役を演じたマール オベロンはインド人とイギリス人のハーフですが、当時は人種差別がきつかったので、それを世間に隠し、サリーを着たインド人である母親を知人にメイドだと伝えていたそうです。実際の映画の話と相通じる時代でもあったんですね。

家から見た夕焼け。同じ空に見えますが、それぞれ違う日に見た夕焼けです。
映画を連想させる熱くも淋し気な空。

コメント

  1.  素敵な写真!
     こんなにも赤のコントラストがはっきりする空、一度この目で見てみたいです。
     木や茂みに思いっきり影が落ちているのも一役買っていて雰囲気が伝わってきます…!
     いいもの見させてもらいました。

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  2. 紫歩さん、ありがとうございます。
    確かに、この日は燃えているような空でしたよ。やはり空気が澄み切っているのと、湿度が低いというのが、こういったコントラストの強い空を作るんじゃないかなと思います。
    パースはこれから、こうした美しい空を生み出す季節に入りますので、しつこいまでにこの空を今後も撮っていくと思いますが(汗)、もしよろしかったらまた見に来てくださいね。

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