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ベオウルフ音楽に鳥肌


昨日はテレビで映画『Beowulf/ベオウルフ』をやると思っていたんだけど、やっていませんでした。私の英語の聞き取りがまだ弱いのか、時々こういう勘違いをしてしまいますね。

私はこの映画の英語版と日本語版DVDの両方を持っています。どれだけ気に入っているか、わかるでしょう?特に気に入った理由は、この映画で使われている音楽です。奮い立つような音楽とでもいうのか、聞くたびに心臓がバクバクします。


スウェーデンの南部に住む勇者ベオウルフが、夜になると怪物が現れるという島の噂を聞きつけて、兵士を従え海を越えてデンマークへやってきた。島に宮殿を築いた国王フロースガールの夜ごと開く祝宴のざわめきに、怪物が怒り狂い、城の者を襲ってきたのがことの始まりだった。 

クィーン役のロビンライトペン(実物)
ベオウルフは2007年に製作されたCGアニメーション映画。人間も含め全て本物ではありません。だからこそ芸術的で、場面のひとつひとつが幻想的な映画。内容が過激なので、人から「よくこんな怖い映画何度も観るね」と言われるのですが、私には怖いという感じはありません。ただきれいなアニメーションを見たいがため、繰り返し何度も観ています。コンピューターの世界って、本物じゃないから、どこまでもきれいに演出できるんですね。

ただこれはCGとはいえ、元は実際に俳優が演じている実写ものをアニメーションにしているというものです。演技をしている俳優達の顔や全身に、細かな筋肉の動きを読み取る機械をいっぱいくっ付けて、コンピューターに取り込んでCGアニメと重ねる。そうすることで、人間と全く同じような自然な表情、動きが仕上がるというもの。




王フロースガールのクィーン(妃)のモデルとなった女優は、印象的なまなざしを持つロビンライトペン。CGにもそのまなざしが美しく表現されているのでびっくりです。

雪の霧に包まれた呪いの島に降り立ったベオウルフ。

「この島には呪いがかかっていると聞いてやってきた。オレがその怪物を殺す!」と勇ましい口調で王を前に発した。

強豪な出で立ち、自信を感じさせる身のこなし。
これはまさに”鳥肌、総立ち。”←日本語版DVDカバーのキャッチフレーズのマネ

その日の晩餐でクィーンは歌を披露する。クィーンの指がハープの弦をはじいたとたん、静寂の世界がベオウルフを包む。もはや彼の耳にはクィーンの歌声しか聞こえない。凍りつく夜、城に響き渡るピュアな歌声、心を奪われたのは勇者だけではなく、私も。




CGのロビンライトペン
映画はハリウッドで全部英語で製作されたものなんですが、この動画はどなたかが作ったドイツ語で歌われているバージョンでした。それでもよく聞くと、音の響きがかなりうつくしいです。


グレンデルという怪物を殺しに海を渡ってきた英雄ベオウルフの物語は、英文学最古の作品のひとつといわれ、デンマークが舞台です。
だからこの歌もドイツ語で歌われているこのバージョンの方が効果が高まります。なぜなら、デンマーク語はドイツ語に最も影響を受けた言語だからです。

実物のレイウィンストン

ベオウルフになったレイウィンストン(CG)
 ベオウルフ役のモデルになったのはイギリス人俳優、レイウィンストン。元アマチュアボクサーながら、今はおなかがぽっちゃりで憎めない体型をしていますが、CGではSix Pack(お腹の6つの筋肉の割れ目)がばっちり入っており、顔も声も役柄にぴったりでした。
その後、ほかの映画でもレイウィンストンをたびたび目にしましたが、自分からベオウルフを演じた俳優だとは一度も気付いたことはありませんでした。毎回旦那に、「気付いてる?これベオウルフだよ」と言われるまで。

CGで作られたアンジェリーナジョリー。もちろんこれも本物ではない。

洞穴の沼に顔を出す、呪縛の鍵を握る女。その正体はいったい?





コメント

  1. なんと! この映画って全編CGだったのですか? 全然気づいてませんでした。綺麗な映像だなあ~って。

    この映画の中で、ベオウルフがいかに自分が凄いかを雄弁に語るシーンが何度かあったような気がするのですが、確か、

    どこかの誰かと海を泳ぐスピードを競って、実は負けた。しかし事実は泳いでいる最中に怪物に襲われ、ベオウルフはその怪物を討伐しながら泳いだので、結果水泳では負けたが真の勇者は私(ベオウルフ)の方だ!

    ってシーンが特に記憶に残ってるんですけど、ありましたよねそんなシーン…それともやっぱり違う映画でしょうか? 

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  2. コウスケさん、正解!それはベオウルフのシーンからですよ。御覧になられたことがあるんですね。私も映画のはじまりはCGとは思っていませんでしたよ。しかも映画館で3Dで観たので、それはもう言葉にならない迫力でした。

    ベオウルフは自分を誇示するため嘘をつくことが度々あって、その嘘はベオウルフのついた嘘の中で、いちばん罪のないものでした。あれにはさすがに笑えました。
    しかも海の怪物のあとに、うつくしい人魚が現れたシーンがありました。やはり英雄は美女に弱いようです。

    最期に払った大きな代償も、女と栄光を手に入れるための嘘から始まりました。「そこまでの犠牲を払うほどの女だったの?」と最後クィーンに言われていましたが。。。男の性がよく表された映画だなぁと思いました。

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  3. よかった~やっぱり記憶違いじゃなかったんですね。

    しかし、あれもベオウルフの嘘なんですか? なんだか子供みたいな屁理屈言う、負けず嫌いな勇者だな~と思って観てたのですが、実際彼は強い男だったので、そこは素直に信じてました。 

    ラスト、もともと自分のせいとはいえ、男として落とし前を付けたってことで納得してます。人間臭い英雄ですよね。

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  4. はい、それも嘘でしたよ。海で退治した怪物の数も9匹と偽って言っていましたが、前回その話をほかの誰かにした時は3匹だと言っていたようです。怪物と戦ったのは事実と思いますが、とりあえず、競泳に負けたのは怪物のせいではなく、最後の人魚の女のせいです。

    ホント人間臭い英雄でしたが、最後はさすがベオウルフという戦い方を見せつけましたね。ドラゴンが格好よかった〜!

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  5. あれ?昨日の夜、コメント書いて投稿したんだけど、
    朝になって見てみたら無くなってました… 悲しい…

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  6. まさしさん、すみませんでした!最近ブロガーのシステムの調子が悪いみたいなんです。コメントが出ないそうです。メールにはちゃんと届いていましたので、コピーして手動で入れさせていただきました。今後も同じようなことがあっても手動で入れさせていただきますので、これに懲りずにまたコメントをいただけたらありがたいです。

    まだベオウルフを観ていらっしゃらないということなので、これはお時間のある時、まさしさんにぜひ御覧いただきたい映画です。最初からCGと分かった方が、視点がちょっと変わりますのでおもしろいと思います。アニメーションなどのアートがお好きなまさしさんでしたら、正直、実写版と思ったら大した感動はないと思います。目を凝らして御覧になったら、その映像の美しさに感動すると思います。
    音楽は特にすごいですよ。まさしさんの中に燃えるような気力が生まれるかもしれません。!(笑)

    選曲、キャスト、映像美を含め、細部までこだわり抜いたロバートゼメキスの映画に対する熱意は相当なものですね。丁寧ですが、非常にダイナミックに作られています。

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