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スッキリ庭掃除

今日でパースは涼しくなりました〜。おとつい、昨日まで最高気温が34℃、31℃と暑かったのですが、本日のパースは何ヶ月振りかの雨。最高気温も一気に下がって21℃となっています。

ここ2週間、毎朝起きてすぐに庭の掃除をしていました。この家に来たときから、裏庭が特に乱れており、ずっと気になって仕方がなかったのです。おそらく何十年と、きちんとした手入れがされていなかったとおもいます。

30年間、ずっと都会のマンション暮らしだった私は、正直そこまで乱れた庭の掃除を一体どこから手をつけたらいいのかが分かりませんでした。

しかし、私の義父がこの前、これ以上ないほど伸びきった裏庭の芝生を刈りに来てくれました。私の旦那は庭掃除はしません。
私は芝刈りさえしてもらえたら、庭がずいぶん改善するだろうなと思っていたのですが、さすがに義父には頼もうとは思っていませんでした。けれど、私が花を愛し植物が大好きなことを知っていた義父は、可哀想に思ったのか、気を利かせて助けに来てくれました。おかげでそれを機に、どうやって庭掃除をし始めたらいいのかが分かり始めたんです。これからはもうワイルド過ぎる庭はごめんだ。


実は、前の住人は2年間庭の植物に一度も水やりをしたことがなかったといいます。そのため、ここにある木のほとんどが、隣り合わせに植わっている木の幹と複雑に絡まり合っている状態です。絡まったまま枯れている木もあります。
一日中日が当たる表の庭の芝生はほぼ全部枯れており、土がむき出しになっています。植わっている植物は長年手入れされていないため、疲れ切ったようなものが多く、それでも大きく立派に育っているものは、切って間引いても、また別の場所に植えて挿し木して行きます。


表の庭
今は庭のきれいさレベル10を最高とするなら、ようやく4くらいまで上がって来ました。まずまずの満足度です。何よりコツコツと続ければ、どんなことでも確実に前進しますからね。無理せず、毎日ちょっとずつやろうと思いました。


しかし掃除/手入れをしていると、土の中から石やらコンクリートやら、5年以上は経っていると思われるゴミやらがどんどん出て来ます。そして、日本でも噂になった恐怖のアスベストの破片まで。


裏の庭
 よく考えたら、築80年、90年も経ったオーストラリアの家にアスベストがあってもおかしくないんですよね。
昔は建築資材として、安価で耐久性、耐熱性に優れたアスベストを使ったそうです。確か日本ではもう製造禁止になったはず、と思うのですが、ここでは未だに家の周りの塀にアスベストを用いていますね。うちの家だけかなと思って見回ったら、ほとんどの家の塀も同じ。現在も製造されているのか、比較的塀が新しいです。さすがに新築の家には使われていませんが。


それに、うちの裏庭には、切りっぱなしのアスベストの板が数枚壁に立てかけられているのです。義父が、「これは触ってはいけないよ。触らなければ大丈夫だけど、触って石綿(アスベスト)繊維が飛び散ると肺に入って良くない。これは自治体の人に来てもらって、処分して貰わなければいけない。」と。
そう言われましたが、もうすでに土の中のアスベストを気付かずに触りまくった後でした。

この前スカイプで日本の母と話していて、「私は死ぬとしたら、アスベスト被害で死ぬかもしれん。」と言ったら、「死に方も運や。」と一言返って来ただけ。
ま(笑)、必要以上に心配するなと言いたいのでしょう。確かに、人は誰でも健康な時は必ずしも何が原因で死ぬとは言えないんですからね。また、ある病気を持っていても、別の形で命を落とす場合もあります。私もそんな人を見てきました。
アスベストは危険と言っても、長期間大量に吸う場合だとか。天然鉱石から採れる石綿繊維の一本の細さは、髪の毛の5000分の1程度というのですから、普段から風に舞って飛び散っていてもおかしくないですね。

アスベストについてもうちょっと調べたら、やはり昔の家に多く使われているため、それらの家が解体される2020年から2040年までにアスベストの排出量がピークに達するそうです。オーストラリアでも未だに使われているとなると、そういった解体時などにおけるアスベストの飛散で、健康を害する人達の人数は日本以上に増え続けることになるのでしょうか?
私はこの国で住んでいる限り、この心配から逃れようがないと思っているので、そういったことはあまり考えないようにしていますが。

いずれにせよ、掃除は気持ちがいいものです。母が言ったように、家にも魂が宿ると思うので、掃除のひとつでも粗末にするべきではありません。この家の植物だって、私よりもずっと長い間この家の歴史を見てきたんですからね。そう思うと、単なる植物ではなくなってきます。
今後は玄関の花から取った挿し芽で、寂し気な裏庭にも少しずつカラーを入れていこうと思っています。

コメント

  1. 綺麗な花がたくさんあって、こんなお庭に憧れますー。

    Rumikoさんのお母さんのことば、「死に方も運や。」に、
    すごく納得させられました。
    わたしは、このごろ放射性物質が気になって。。
    でも、びくびくしてもしょうがなく、、この言葉に救われます~^^

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  2. 庭造り、大変そうですが徐々に出来上がって完成する
    風景が思い浮かびます。きっと綺麗な花や植物が沢山
    咲いてるんだろうなぁ~ いつもながらRumikoさんの
    行動力と創作力には感心させられるばかりです。

    「アスベスト」やっぱり心配になりますよね…
    >死に方も運や。の言葉で、ふと昔の事を思い出したの
    ですが以前、生死の境を体験し意識が遠のく中で
    両親に「俺、もう死ぬかもしれない」と口にした時、母が
    「何にでも順番がある。今、ここ(病院)にいるだけでも
    運が良いと思え」みたいな事を言っていました。

    私が察するに「生きている間に死ぬ事なんて考えるな」
    と言いたかったのではないでしょうか?
    何か暗~いコメントになってしまって、ごめんなさい…

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  3. natsumiさん

    ありがとうございます。
    オーストラリアから毎日、インターネットやテレビを通して放射性物質に関連するニュースを見ていますが、様々なところにその影響が及んでいることを聞くと、今まで生きてきた中で私にとってこれほど辛くてショックなことはありません。日本は永遠に私の体の一部、一日も早くこの問題が解決されることを祈っています。

    放射性物質のことは頭から切り離せないことだとは思いますが、私の母の言葉に納得していただき、少しでも気を楽にしてくださったのならよかったです。心強く、皆それぞれに持った運を信じて、困難を乗り越えていけたらいいですね。

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  4. まさしさん

    ありがとうございます。
    暗いコメントだなんて、そんなことないですよ。生きてこそ花だから、まさしさんが尊い命を取り留めたことは何よりも素晴らしいことなんですよ。タイミングや運が重なって、病院に辿り着いたということも大変な奇跡です。

    今、日本の被災地の人々の苦しみや、全ての国民が抱える膨大な不安を想像すれば、どんな私の不安も比較になりません。
    日常アスベストに囲まれているため、そのことは考えてもどうもなりませんので自然にまかせます。

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  5. もう秋の気配が感じられる空の様子が致します。
    雲の風景から、その様な印象を受けるのでしょうか?

    本当に広いお庭ですね、私が故郷で暮らしていた家の庭も結構広くて、母が「手入れが大変だ」と言っていたのを思い出しました。
    我が家はベランダの前に一面の芝生が植えてありましたので、本当に時々芝刈りをしていましたね。

    留美子さんもかなり大変だと思いますが、少しづつ整理をされてレベル10までお庭を仕上げて頂きます様に。

    お母様の「死に方も運や」という言葉が、やはり頷けますね。
    今回の大地震で妻の友人が、壊滅した街「陸前高田」に住んでいましたが、あのテレビ画像を見ていましたら、もう絶望的な気持ちになっていました。
    震災後1週間目にメールがきまして、「家族全員無事、津波から逃げる事が出来た、市街地にあったお店は全部流されたが、家は高台にあるので無事、今は避難所から家に帰っています」、という内容で、妻は凄く喜んでいました。
    あの1週間の間では妻も私も諦めた日もありましたが、本当に生きていてくれて良かったです。

    早速必要なものを纏めて段ボール3個分の荷物を送ろうとしましたが、当時は宅配便の会社も引き受けてはくれませんでした。
    でもやっと、2日前に発送致しました。

    きっと彼女達の家族は、その時が「死に方を示す時ではない」と、神が守ってくれたのでしょうね。
    運が、助けてくれたのでしょう。
    様々な偶然と神々に感謝です。

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  6. J.TERAさん

    ありがとうございます。
    パースはすっかり秋景色になりました。写真は夕方の空です。特に朝晩が冷え込んで、ちょっと前までの暑さが嘘のようです。

    ご友人のお話は感動しました。あのような悲惨な状況の中、ご家族全員が無事というのは、まさに様々な偶然と運が重なったと言えますね。。。たった一人でも家族が欠けると、残った家族の精神的苦痛は計り知れません。生きている者の方も辛いという状況になってしまいます。。
    お送りになった荷物も、喜ばれ活用されることと思います。

    関東地方も今は大変な状況ですね。国民全員の今の頑張りが必ず報われる日が来ることを願って止みません。

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