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炎の木と黒の話


近所の通りでFrame Treeの花が咲き始めました。フレームとはすなわち炎を意味し、花が満開になると、まるで火で燃えているように見えることから、そう呼ばれているらしい。

冷たい冬に暖かな彩りを添える木なので、とても雰囲気があっていいです。


近くで見ると、葉っぱとか全く無く、花そのものが、火が飛び散ったような形をしています。




いつも歩く見慣れた通りも、これによって別世界に来たように感じられ、個性的で趣があります。


それと、家の椿も段々と花をつけています。それも、なぜか下の方だけ。
オーストラリアの椿は葉っぱに油分が多いのか”つやっつやっ”で、花もかなり大振りでゴージャス。
シドニー在住のブロガーのりりーさんから伺ったのですが、ここの椿は日本(や中国)の椿を西洋の美意識に基づいて豪華な花をつける品種に改良されたものなのだそうです。

あと、椿の植木を四角にカットするより、こうやってまぁるくカットするときれいなんですね。


そして庭の水菜がとうとう形になってきました。
こちらの国では、水菜は生で野菜サラダに使用されることが多いみたいです。


コンテナベジガーデンでは、2種類のレタス、カリフラワー、ケール、そしてストロベリーを育てています。



青じそがこんなに大きくなりました。が、先に虫が食べちゃってんの。義母が(殺虫用の)スプレーしてもいいけど、まだ葉が若いし、どうかしらねぇ?と疑問そうだったので、あえてスプレーはしないことにしました。

あとはオレガノ、パセリ、ここではよく見えていませんが、バジルも育てています。そのうち株分けし、コンテナの方に移し替えようと思っています。


ところで、話は変わりますが、これなんだと思います?

これ画期的な洗濯用洗剤で、黒い服専用なんです。ここの水の成分のせいか、粉洗剤のせいか、それとも強い日差しのせいかは分かりませんが、パースに住んでからなぜか服の色がすぐに褪せてしまい、特に黒色はいつまでもきれいな黒が保たれません。以前雑誌で見て、買ってみようとおもいました。

前にアニエスベーのデザイナーが、雑誌のインタヴューで、「私は色あせた黒を着こなすのが好き」とおっしゃっていたのを聞いて、びっくりしました。私は逆にベルベットのような深い黒が好きで、色あせた黒を着こなす自信は全く無いのですが、彼女の言葉を聞いて、ファッションに対する観点が変わりそうになりました。
けれど、彼女の暮らす乾いた空気に包まれたパリ、洗練された白い石畳と建物のあるパリの街になら、色あせた黒を着て颯爽と歩くのが逆にステキなのではないかと思い始めました。以来、アニエスb.は私の好きなデザイナーのひとりです。

昔私がイギリスに留学中、食堂でよく会う女の子がいて、彼女は金髪で深いブルーの瞳を持ったカーリーヘアーのフランス人でした。見ると、常に三つ編みにノーメイク、けれど彼女の斬新なファッションセンスにはよく驚いたものです。
特に印象的だったのが、ある日はいていたロングスカートがクタクタでシワシワだった時。上はアクセサリーにポイントを置き、シンプルそのもの。そして私も好きなドクターマーチンの茶色のブーツを履いているのです。毎度見るスタイルがあまりにも素敵で、「貴方みたいなおしゃれな人初めて会いました」と本人に直接言ったら、「私もあなたの格好が好きで、いつも見ていたのよ」と言ってくれて、思わずその場でジャンプして声を上げて喜びそうになりました。お世辞でも嬉しい言葉でした。

物静かで少女のような可憐さを持った女の子でしたが、顔がとにかく小さく、目鼻立ちが彫刻のようにはっきりとしていて、彼女のことは今でも私の憧れの女性像として印象に残っています。

*訂正*
上の木はErythrina(デイゴ)という木で、フレームツリーではありませんでした。実際のフレームツリーのステキな画像がこちらにあります。

コメント

  1. Flame Treeはそちらの冬を彩る花なのですね、情熱的な印象で、そちらのやや暖かい冬にはピッタリの花ではないでしょうか?
    綺麗な赤を見ていますと、そこを通る楽しみも出来るでしょうね、確かに。

    黒色用の洗剤って初めて知りました、そちらは塩風の影響なのでしょうか?黒い色が色褪せて来るのですね。
    東京は大丈夫ですね。
    フランス女性のファッションセンスは素敵なのでしょうね、また、そのフランス人の綺麗で可愛い女性から注目を浴びていた留美子さんも素敵な方だと思います。

    今夏も尾道に帰省致しますが、その途中でまた関西に寄る予定です。
    京都と神戸になるでしょうか?

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  2. J.TERAさん

    そうなんです。日本に帰ると、洗濯後の仕上がりが全く違います。こちらは硬水、日本は軟水と水の質も違うし空気も違うので、アイロンいらずで衣類がバリバリとしています。

    フランス人の女性は白人でしたが、色が浅黒く、ブルーの瞳と金髪がとても肌に映えて、それだけで宝石のような美しさでした。連絡先を交換しておけばよかったと今思って、後悔しています。

    関西のなかでも、京都と神戸は特に情緒があっていいですね。ふるさとの尾道の記事を楽しみにしています。

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  3. 留美子さん、こんばんは。
    アニエス・ベーは私も好きで日本にいる頃時々着てました。
    今はボタンのいっぱいついたスウェット(定番ですよね?)だけですが・・
    シンプルで好きなデザイナーでした。

    黒い服専用の洗剤は知りませんでした。
    うちはベランダがないので家の中に干すしかないのですが
    洗濯物の色が変色するのはどうしてなんでしょうね・・・
    お水かな?

    ところで・・・
    フレームツリーと思われている花ですが、「デイゴ」だと思います。
    フレームツリーは火焔樹といってジャカランダが咲く頃に真っ赤な花がさきます。
    木全体が赤く燃えるように咲きます。

    私のブログにありましたので・・・
    http://blogs.yahoo.co.jp/casablancalily730/40269580.html
    ちなみにフレームツリーは・・・
    http://blogs.yahoo.co.jp/casablancalily730/60783146.html

    差し出がましいと思いましたが・・・
    たぶん思い違いをされているかなと思いまして・・・
    勘違いでしたらごめんなさい。

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  4. りりーさん

    アニエスb.は流行に左右されないので、いつまでも着れますね。ブランドのトレードマークみたいになっているストライプ柄が好きで、様々な色のストライプTシャツを愛用しています。ただ、アニエスb.は素材に綿のものが多く、洗濯の回数が増えると傷みも早い気がします。けれど、私もいつかデザイナーのように、クタッとしたものまで着こなすおしゃれ上級者になりたいと思っています。

    実は黒の洗剤まだ使っていません。私の持っているほとんどの黒が古びた黒になってしまったので、今更使うこともないかと思いだして。めっちゃ気に入っている黒か、まっさらの黒の時から始めようと思っています。

    木についてのご指摘どうもありがとうございました。さっそく訂正いたしました。

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