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インプレッションズ


セザンヌ、マチスなど有名な印象派の画家の描いた絵画の色彩をヒントに、フランスのフローリストDelbardさんが生み出したバラ。Delbardさんのローズコレクションは、まさに”ため息”ものです。今日からこのバラが、秋深まるパースの我が家の玄関を艶やかに飾ります。

最初は何も知らず、ただ色が気に入って買ってきたのですが、ラベルを読んだらこのようなロマンティックなストーリーを持っていたバラなのでした。。

香りはややスパイシーで、ラズベリー系の甘酸っぱい香りがほのかに。


レベルを手にして読んだだけで、幸せになりました。
巨匠達の絵画がバラとなり、現世の庭へ。



今日は重たい鉢と土を運び、全身を汚しながら一生懸命植えたバラ。
やわらかな日差しの中、そうすることが心地よく。

今年の暑い、とにかくアツかった夏が終わりが告げようとしています。
陽気な夏もまた来年まで。
少しの恋しさを引きずりつつ、私は四季の中でも秋のはじまりから冬を楽しむ人です。


近所のクリフサドリヤー公園の木を見上げて


夏の終わり、日が暮れる直前に爽やかな空気が流れ始める時、街は一年で最もロマンティックな色に染まります。暗くなる時間は加速しつつ、秋の夕日には、まだ連れ忘れた夏の面影が見えます。明かりがおちていく街に、光が彫刻をはじめていく。
そしてまた冬を連れて来ると、秋はその知らせを次第に約束へとかえていくのです。


シドニーのオペラハウス前の大広場より街を望む

そんな時間を私はいつも心待ちにしています。



これから雨の日が日に日に増えていくパース。
植物も夏の乾いたのどを潤すことでしょう。

コメント

  1. バラ、とても綺麗ですね!
    日本まで良い香りが届いてきそうです。
    玄関を飾る花… 実家を思い出すなぁ。
    きれいな花が出迎えてくれると、
    何故だか、穏やかな気持ちになれます。

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  2. バラ、きれいに咲いてますね〜!
    香りのいいバラを植えるのが、あたしの夢なんです。
    今はまだ、バジルやローズマリーなんかのハーブガーデンが精一杯の初心者。
    色気より食い気? そうとも言うw

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  3. まさしさん

    きれいなバラ、大変満足しています。お花って安いのに、毎日様々な表情を見せてくれ、すごく長い間楽しめる。ホント価値あります。褒めてくださってありがとう!

    きれいな花が出迎えてくれる。。。私の方こそ、その言葉に穏やかな気持ちになります。ちなみにうちの旦那は、急にこんなに鉢が増えたのに、全く気付いていません。ズコッ!
    まさしさんのご実家、きっと素敵なところでしょうね。お住まいの場所から遠いのですか?

    ところで、昨日の地震のことでとても心配です。そちらも被害があるのでは?

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  4. Piccolaさん

    バラは香りもよいので値打ちありますね。ハーブもステキじゃないですか。イタリアにハーブのイメージがぴったりな感じです。うちのハーブは今年の長く続いた猛暑のせいで全部枯れました。

    このバラは買ってきたとたんに花がだらんと垂れ落ちたのですが、すぐに植え替えて大量の水と肥料をやったら、1時間ほどでピンとしました。バラは反応がはっきりとしており、分かりやすくて意外と育てやすいかもしれませんよ。
    またバラはヨーロッパで盛んに植えられているため、基本的にヨーロッパの気候に適していると思います。それぞれの植物がどこの国出身かというのを考えると、敷地内の植える場所が違ってきます。

    昨日の地震、ピッコラさんのご実家は大丈夫でしたか?あのメールの後、私の思い違いだったらいいのですが、地名のことを言ったばかりにとても気になりました。

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  5. 私も小学生から中学生時代に故郷の尾道で妹尾正雄先生について油絵を習っていまいたが、先生は薔薇やユリの花、またリンゴなどの静物画を描かせていました。
    先生は「セザンヌの様に描きなさい」とよく言われていたのを思い出しました。
    本当にこのバラも綺麗ですね、昔を思い出して描いてみたいとも思います。
    また、母が自宅の庭でバラの花を育てていたのも思い出しました。
    蔓に棘が有って痛い思いを致しました。
    まさに「綺麗な花には棘がある」を身にしみて体験しています。

    今はこちらは未曾有の大地震と原発の問題で、大きな混乱を起こしていますが、この様に美しい花には癒されますね。
    都心のスーパーには物が無い状態で、私も暫くパンと卵を見た事がありません。
    でも、被災者の方々に比べましたら凄く恵まれていますので、暫くは我慢が必要ですね。

    原子炉溶融の状態になっていますので、原発の被害が心配ですが、こちらでは決死の覚悟で東京消防庁のハイパーレスキュー隊や自衛隊が放水活動をおこなってくれていますので、彼らに感謝しながら危険が去って行くのを祈っています。

    我が家はリビングの棚から本やDVD、CDが落ちた程度でたいした被害は有りませんでした。

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  6. J.TERAさん

    日本のこと、毎日テレビやインターネットで見ています。地震津波に追い討ちをかけて原発問題が起こり、本当に心配です。生命の危険にさらされながら放水活動を行っていらっしゃる方々にどれほど深く感謝しているか、言葉さえも見つかりません。あまりの深刻な問題に心が病んでいます。
    関東地方も地震の影響が大きかったのですね。現在食料不足などの影響を受けているとのことで、大変なことになってしまったのだなと思い、日本の現状がショックでなりません。

    ただひとついえることは、世界中が被災地と日本人全員にエールを送っています。心をひとつにして頑張っていただきたいと願っています。日本人なら、必ずこの苦悩を乗り越えて再生できると信じています。私も同じ日本人であることを誇りに思います。

    大変な中、記事への温かなコメントもどうもありがとうございました。

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  7. 本当に今回の未曾有の大震災には、当初はショックでテレビを見る度に打ちひしがれておりましたが、次第に被災現場から救出された人達が紹介され、ひたむきに秩序正しく避難所等で生活されている様子や海外などからも寄せられる援助や広がる義援金活動の様子等温かいものがあり、被災者の方々に春が近いと感じて頂いて、今の現実と将来の希望の境界線が曖昧なものになって行く様になれば良いなと願っています。

    私も義援金を少しだけですが寄付してきました。
    そして、もう着ない衣料品を届けようと思いましたが、都庁では衣料品、食料品は扱っていなとの事で、どうしようかと思っています。

    本当に小さな事で良いので、何か役立ちたいとの思いは募って行きます。

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  8. J.TERAさん

    おとつい原発問題に焦点を当てたドキュメンタリー番組がこちらで放送されていました。私には原子力発電所の構造がどのようになっていて、どう機能しているのかがよく分からないのですが、クーリングの仕方などの説明をしていました。

    現在も新たな爆発をくいとめようとしている日本チームに対し、西洋の科学者達は賞賛を送っていました。「西洋にはカミカゼはいない。日本には国家、国民のために命を投げ出して現状を救おうとするカミカゼがいる。」と、あるアメリカの大学教授がおっしゃっていたのを聞いて泣けてきました。ただ私の母が、泣くということはある意味気楽だといっていたため、それ思い出して、すぐに自分の中にある甘えを捨てました。
    私は日本を離れているため偉そうにはいえませんが、人生や健康を捧げるほどに重くて尊い犠牲はありません。今も毎日24時間、命を懸けて頑張っている人達の行為を無駄にしないよう、皆がこころひとつにして強くあるべきだと思います。

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