スキップしてメイン コンテンツに移動

ピクニックと野菜収穫


先週、実に4ヶ月ぶりに、子供が週末だけ通っていた学校の友達家族と再会。
みんなでピクニックをしようということになり、久しぶりにお重にお弁当を詰めて出かけました。
この日は1週間ぶりに雨が1ミリも降らず、、まあ快晴とまではいかなかったけど、コロナ規制が解除されつつあるパースなので、公園は人で溢れかえっていました。今週末からはカフェやレストランの入場人数制限が100人までとなり、少なくとも見た目には、街がいつものように機能する感じになると思います。

お重の風呂敷は、この前知り合いの方からプレゼントしていただきました。
赤と緑と白という個性の強い色の組合せでありながら、渋い色味と生地の風合いが効いていてすごく気に入っています。
日本の伝統工芸は、他国の人がどんなに頭をひねっても真似できない斬新さがありますね。欧米人にとってはクリスマスのカラーでしかないこのような色使いを、日本人がデザインに取り入れると、クリスマスを連想させない日本独特の物が仕上がるところが素晴らしい👏


お重の中身は、普通のお弁当です。
庭で成ったオレンジ、柿狩りでいただいた柿、梅干しに似せて炊いたルバーブのおにぎり、グルテンフリーのエビフライ、鮭の味噌漬け焼き、イカの甘辛く炊いたん、そしてキャラ包みの中は娘のサンドイッチと、ほとんど家のあり合わせの材料です。コロナ危機に学んだ”食材フル活用術”。

秋から冬へ。家のオレンジが色づき始めました

そういえば、コロナ真っ只中の3月後半の国境が封鎖された直後に、日本から帰国した者に対して、オーストラリア政府から2週間一歩も家から出てはいけないという自己隔離を命ぜられた期間がありました。私はちょうどその対象者となってしまい、自ら食べ物の買い出しに行けなくなったことで、まさに人生初の空腹に耐える毎日を送っていました。

そんな特異な時期を過ごしたおかげで(空腹も手伝ってか)、主婦として初めて脳がフルに回ったのがこのときでした。家にあるどんな食材も無駄にせず、家族分の立派な食事に変えるという術を身につけなければいけなかったのです。

もちろん”危機”の間、缶詰や冷凍、インスタント食品、パンなどを買ってきてもらってストックする方法もあったと思うのですが、そもそも物をストックするというのが自分の性に合ってないのと、量は少なくても毎日新鮮なものを口にしたい私にとって、そうしないのは自然の成り行きでした。
きっと空腹を満たすことだけに焦点を当ててしまえば、脳も体も良いように働かなくなっていたと思うので、あの状況下でもポジティブに乗り切ったのは、何より健康を優先し、自分なりに最善を尽くしたからだとおもいます。


昨日は車で南へ下り、畑をしてる知り合いの方の家にお邪魔しました。幸運にも、野菜を収穫させてもらい、そのあとみんなで持ち寄りのランチを楽しみました。




無農薬で育てているため、雑草と共存する野菜たち。雑草を抜いてしまうと野菜が虫に狙われてしまうからという理由でした。未知の世界に足を踏み入れ、もう感心するしかないです😮


いただいたのはサツマイモ、小松菜、ほうれん草、水菜、春菊、セロリ、レタス、大根葉、人参葉。家に帰って、鮮度を損なう前にサツマイモを蒸し、ほかの野菜もせっせと夕飯に調理していきました。生で食べたらよくわかるのですが、野菜の味がめちゃくちゃ濃いのです!調味料がいらないぐらいに。
その味とはまことに不思議な味で、塩が効いたような、ペッパー辛いような、苦いような、ちょっと甘いような、また鉄分の重みが舌にのるような、酸っぱいような、とにかく言葉で説明するには複雑ですが、味覚が衝撃を受けるような強い味。そして火を通したらその美味しさは格別!!

サツマイモ、小松菜、セロリ、ベーコン、まいたけのチャウダー風
大根葉、人参葉、カツオぶし、生ゴマの佃煮風ふりかけ
翌日もせっせと料理に活用しました。野菜って、こんなにも強い味を持った、美味しいものだったんですね。。。味覚を通して、脳が刺激を受けました😇

コメント